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2010年12月 アーカイブ

アレルギーの交代

皮膚科医が、種痘ワクチンや腸チフスワクチンをアレルギー患者に投与するのを、人工的に抗体産生を変調させる療法、つまり体質改善療法とか、変調療法とよぶのはこの理由です。


砒素やその他の電金属剤を使うこともあります。


いずれにしても、特別な知識と経験を要するもので、専門医でなければ危険の多い治療法です。


老人になって、リンパ節その他の抗体を産生する細胞が老化したらどうなるか、非常におもしろい研究テーマです。


おそらく、幼若なリンパ節と違った態度を示すと想像されますが、はっきりした答えはラ出されていません。


皮膚は、深いところから分布してくる血管、リンパ管、神経、線維成分などを豊富に含む真皮と、ほとんどそれらを含まない最外層の角質層、マルピギー層、基底層からなる表皮、および1番内側の皮下脂肪層の3層からできています。


表皮は血管はもちませんが、リンパの流れが真皮から続いてはいりこみ、必要な栄養の補給や老廃物の除去と同時に、抗体をも送りこむパイプの役目を果たしています。


血管のなかは、血流に溶けた抗体と、運搬細胞(白血球)にのった抗体が流れており、血管の壁のすきまからアメーバのようにくぐりぬけた白血球にのった抗体は、血管の周囲、線維成分、皮下脂肪層、さらには内側から表皮内へとリンパ流にのって移動します。


皮膚のしくみ

体のなかにどんな経路から侵入した抗原に対しても、抗体は皮膚の全組織のすみずみまでいきわたります。


このために、どの臓器のアレルギーであっても、皮内注射で疑わしい抗原を試験すると、皮膚のアレルギー炎症があらわれてくるわけです。


赤く腫れて、ときに水疸、出血さえあるのを陽性とします。


ツベルクリン反応ですっかりおなじみのものですし、ぜんそくの抗原検査にも税在さかんに応用されています。


もちろん、皮膚からはいったアレルギーでは、まず皮膚に大量の抗体が集まるので、皮膚に疑わしい物質を布にのばしてはる乏、24~48時刷内に、その形のまま炎症が生じます。


化粧品による湿疹.かぶれの診断にこの方法が普及しています。


このことは、表皮、真皮そして皮下脂肪のどこにでも、皮膚のアレルギー炎症が生ずることをも意味しています。

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